私も彼に愛されたい!
「あー。やっぱり目腫れちゃってる。」
泣いたからか、朝起きると目が腫れていた。
あと。
メールも電話もたくさん来ていた。
全部全部、峻くんから。
会ったらどうしたらいいんだろう。
でもちゃんと言わなきゃいけないよね。
別れてくださいって。
別れたくない。
でも、別れないといけない。
しっかりしろ、私。
「いってきまーす」
家を出るとそこにはやっぱり…
「ひかる!」
峻くんがいた。
「峻くん…」
「なんで電話に出ないんだよ!
しかも、さようならって何だよ!」
私の側まで来て私の手を掴む。
「その通りだよ。
別れたいの、峻くんと。」
「何でだよ…」
理由を探せ理由を。
「冷めちゃった。」
「…は…?」
「峻くんに飽きちゃったの。」
峻くんが私の手を離して、悲しい顔をする。
そんな顔しないで。
ほんとはいますぐ抱きつきたい。
違うの、九条くんに言われたのって。
だけどそれじゃ意味ないから…
「だから私と別れて。」
「……分かったよ。」