桜散る頃君に会いに行く
Side 冬雪
「さく…ら?桜なのか!?」


桜の蕾が今にも花開きそうな時、俺は桜に再会した。


でも、目の前にいる彼女は冬に見た彼女とはまるで別人のようだった。


「お前、それ…」


俺が聞こうとすると、桜はそれを遮るように


「ねえ冬雪まだ桜咲いてないけど桜見よう。約束したでしょ?」



俺はそれ以上何も聞けなかった。
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