桜散る頃君に会いに行く
「もう少しで、咲きそうだね。」


「ああ…」



それから俺たちの間に沈黙が流れる。




桜が口を開いたのはしばらくしてからだった。




「私ね、桜が散る頃死ぬんだ。」




目の前が真っ白になったかのようだった。桜が…死ぬ…?



そんな…嘘だろ…なんで…



俺は何も言えずに立ち尽くした。
< 18 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop