十人十色恋模様
「双葉先輩めちゃくちゃはしゃいでますね」


隣で俺と同様に双葉を見ていた四季が苦笑する。


「本当。びっくりするくらいにな」


「なら、動物園に来てよかったですね」


「え?四季がこの動物園に来たかったんだろ?」


「それもありますが……」


「?」


なにか別の目的があったとでも言うのだろうか。


「前に双葉先輩がまた動物園に行きたいって呟いていたの思い出したんです。……何やら深い思い出があるみたいですよ」


「深い……思い出」
< 110 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop