十人十色恋模様
「仁くん……大丈夫?」


「いや、全然大丈夫じゃねぇよ。早く……出たい」


「そう、だよね。でもなんとか上手くいったみたい」


「上手く?なんの事?」


彼女は先程入ってきた入口をチラリと見る。


入口には誰もいない。


「四季と宇月くんと意図的にはぐれる」


「あぁ。それか」
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