十人十色恋模様
「双葉、誰?」


「あぁ、紹介するね。この人は七尾幸輝さん。私の通ってる塾の先生だよ」


「塾の先生?」


大学受験のために塾に行っているのは知ってたが、こんな先生と知り合いだったというのは知らなかった。


「……彼は?」


「あ、双葉の幼馴染の新見仁です」


「僕は塾の講師をしている七尾幸輝です。とは言っても大学生だから君たちとそんなに年齢差はないんだけどね」


「はい……」


品定めするように上から下までじっくりと観察される。
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