十人十色恋模様
「どうして止めるの?私の言葉を聞きなくないから?だから止めるの?……嫌だよ。私は仁くんに言いたいことがあるの!」


「べ、別に聞きたくないから止めるんじゃなくて!!ここ!!人前だから!!」


「……へ?」


仁くんに話すことに夢中になっていた私は、周りを全く見ていなかった。


見渡せば、周りの人が私たちに注目していた。


そんな中、声を荒げていたことに気づいた私は急に恥ずかしくなった。


この時は、何をしているんだと自分で自分にツッコミを入れる余裕は全くなかったのだけれども。
< 138 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop