十人十色恋模様
ケース3 三崎里緒×三条海斗

好きになったきっかけ

私、三崎里緒の日課が今この瞬間から始まる。


登校中、愛しいあの人の後ろ姿を見つけて全速力で駆け寄る。


「海斗くーーん!!」


そして抱き……付けなかった。


「痛ーい!もう、避けないでよね」


「いや、なんか得体の知らないものが来たら避けるに決まってるだろ?」


「得体の知らないものじゃないでしょ?三崎よ!みーさーきーりーお!」


これはいつものやり取り。


私と海斗くんの定番のスキンシップ法だった。
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