十人十色恋模様
一体誰だ?と相手を確認すると、そこには馴染みのある人物の名前が載っていた。


「九廉(くれん)か」


「え?九廉?」


彼と連絡を取るのは久々だったため、思わず名前を口にしていた。


「うん。久々に連絡が来た」


「なんと?」


一麻にそう言われて、俺は自身の携帯に来ているメッセージを確認する。


「相談したいことがあるから放課後行く……ってさ」


相変わらず唐突なやつだ。
< 172 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop