十人十色恋模様
「……でも、私じゃあきっと海斗くんは幸せにできない」


さっきまであんなに自信満々だったのに急にしおらしくなる。


「私がこんなだから、海斗くんいつも困っちゃってるもんね」


「……そ、っ」


そんなことない。


その言葉が口から零れそうになった。


そんなことあるだろ?


迷惑だって思ってたはずだろ?


それなのになんで急に否定しようとするんだ俺。
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