十人十色恋模様
納得していない2人を連れて教室を出る。


玄関に向かうまでは終始無言。


私がそんな空気にさせているとは分かっている。


だからどうにかしようと会話を考えるも、思いつかない。


本当に役立たずな私の頭。


「……あれ」


玄関にそろそろ着く、と言ったところで明里が声を上げる。


その視線を辿ると、そこには見知った顔が2つあった。
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