十人十色恋模様
「どういうこと?」


「まあ、そういうこと……かな」


彼の言葉、態度、表情に期待が膨らんでゆく。


「私、自分の都合のいいように捉えちゃうよ?」


「うん」


「海斗くんも私と同じ気持ちだって考えちゃうよ?」


「うん」


「それでも……いい、の?」


「うん。俺、里緒のこと好き……だから」


彼は頬をかきながら恥ずかしそうにそう言った。
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