十人十色恋模様
「俺、四季ちゃんのことが好き」


田中くんに告白された。


私だって田中くんのことが好きなんだから告白されて喜ぶはずなのに。


私はコレっぽっちも喜べなかった。


むしろ罪悪感でいっぱいになっていた。


柑奈ちゃんに知られたらどうしようとか、嫌われたらどうしようとかそういった感情で心は覆い尽くされて言った。


そんな感情を持つ私がいい返事なんてするわけもなく。


「ごめん」


私は田中くんの告白を断ったのだった。
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