十人十色恋模様
彼女の背中を見つめながら俺は考えていた。


初めての会話は謝ることしか出来なかった。


待たせたヤツは勝手に帰るし、待ち損だと思ってもおかしくない。


印象は全然良くない。


もしかしたもう目を合わせてはくれないかもしれない。


関わりたくないって思うかもしれない。


そんなの……俺は嫌だ。


一瞬、また会った時に話せばいいって思ったけど彼女が俺を避けたら印象最悪のままになる。


今弁解をしなくては。


そう思ったら彼女を追いかけていた。
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