十人十色恋模様
「あっ……」


学校まで一緒に登校し、玄関で靴を履き替えている時だった。


「仁くんどうし……あぁ。なるほど」


彼の手には可愛らしいピンクの封筒が握られていた。


私が見ていたことに気づき、後ろへと隠すがバレバレだ。


「【また】ラブレター?」


「ま、まあ……」


「モテるチャラ男は辛いねぇ。またその手紙の子に可愛いねーとか言ったんでしょ?」


「……言ったかもしれない」


仁くんのことは大好きだけど、最近段々とチャラ男化している。
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