十人十色恋模様
「さすが双葉先輩!頼りになります!」


「でしょ!というか2人とも喧嘩しないの」


元はと言えば君たちの喧嘩が原因なんだからね!とでも言うように頬を膨らませる。


「はぁい。それじゃお邪魔しました〜」


力のない返事をしながら四季は教室から出ていった。


「ほら、宇月くんもさっさと自分の教室に帰りな?」


まだ教室に残っている宇月くんに声をかける。


「あ、あの。今野先輩……」


彼はなにか言いたそうにモジモジとし始めた。


「何?どうしたの?」
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