極上男子っ!?
「…なんだったんだあいつ」

不思議そうに龍はさっきまでひながいた場所を見る。

「さぁ、嵐のような女だったな」

櫂はそう言って押しつけられた絆創膏を見た。

よくわからないキャラクターが描かれた絆創膏。

いまどきの女子高生でもこんなもの使うのか?

幼稚か、あいつは。

だんだんと笑みがこぼれてきて次第に櫂は声をあげて笑っていた。

「どうしたんだ、櫂。君悪いぞ」

龍が変なものでも見るような目で櫂を見る。

櫂は絆創膏を胸ポケットに入れると校舎に足を向けた。

「あいつ面白いな。気に入ったわ」
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