極上男子っ!?
「はぁ…」

「ねー何回ため息ついてんのよ、ひな!」

「だって…っ」

私は悠亜に抗議しようとしてそのまま机に突っ伏した。

昨日助けてもらったのに逃げちゃったよ…

我ながら悪いことしたとは思うけど怖かったんだもん、仕方ないよね!

落ち込んでいる私とは対照的に悠亜といえばものすごく興味津々でおもしろがっている。

悠亜は机に身を乗り出した。

「すぐ逃げてきたわけだけどさー、名前とかもわかんなかったの?」

「…櫂って、呼ばれてた」

「え!?」

悠亜が驚いたように立ち上がる。

私はどうしたの?と首を傾げた。

「それってもしかしなくてもさ…」

悠亜が言いかけると同時に勢いよく教室のドアが開いた。
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