なみだくんの日々
「はい、バニラとストロベリーの
ダブルで380円になります。
 ありがとうございました。」

午後三時。
あたしは、バイトをしている。
まるいアイスをコーンにひたすら
乗っけている。

「メイちゃん、どうしたの?
最近、暗いんだけどオーラが」
「泉見えます~江原さん」
「ふざけても無駄だよ。
 あやかねえさんが聞いたげようか?」
「ふえ~ん。あやか先輩」
あやかさんは大学生のお姉さま

バイトの後、二人でオムライスを
食べに行く約束をした。

休憩時間がくると、いつものように
アイスを一つもらい上に行った。

今日は「京都抹茶」だ。

きらりん。
しゅんからのメール。

しゅんは、なにげに
あたしの休憩時間をちゃんと知ってる。

「おつかれ。
メール読んでくれてるかな?
本当に、ちゃんと謝りたい。
今日、空いてない?」
昨晩来てたのと同じ内容だ。

しゅんは、まじめで優しい子。
知ってるだけに
余計悲しい。

彼女じゃない理由を丁寧に話して
くれるんだろう。

キツイよ。
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