なみだくんの日々
「また、一緒になったね
休憩時間」
「休日は、いつもこの時間だから」
ちゃんと今日は学習してハンカチを
用意していた。
そそくさと涙をふいて佐川くんにも
拭いた面じゃない方を向けて
ハンカチを渡した。
「あらやだ~ありがとう」
オネエ言葉をわざとつかって
大げさに涙をふく佐川くん。
笑わそうとしてくれている。
でも、ダメ。
メール見なきゃよかった。
「名前だけの彼氏」
というのがイレズミのように
心に刻まれて、消えない。
繰り返し、耳元で、しゅんの声で
繰り返される。
「名前だけの彼氏か~」
そして、あたしの口から音となって
出ていた。
「なにそれ?」
声を聞いて、佐川くんは目を丸くした。
休憩時間」
「休日は、いつもこの時間だから」
ちゃんと今日は学習してハンカチを
用意していた。
そそくさと涙をふいて佐川くんにも
拭いた面じゃない方を向けて
ハンカチを渡した。
「あらやだ~ありがとう」
オネエ言葉をわざとつかって
大げさに涙をふく佐川くん。
笑わそうとしてくれている。
でも、ダメ。
メール見なきゃよかった。
「名前だけの彼氏」
というのがイレズミのように
心に刻まれて、消えない。
繰り返し、耳元で、しゅんの声で
繰り返される。
「名前だけの彼氏か~」
そして、あたしの口から音となって
出ていた。
「なにそれ?」
声を聞いて、佐川くんは目を丸くした。