【完】雨恋〜雨上がりの空に恋をする〜
WEEK.1
「教育実習生を紹介する。」
出会いは突然だった。
会った瞬間、私は気付いた。
「白峰大学から来ました、八津波恋です。今日から3週間、よろしくお願いします。」
真っ直ぐ、凛とした声。
初夏を連想させる爽やかな空気に。
私は惹かれた。
「八津波先生の担当は国語だ。」
私たちの方を見て微笑む顔。
その三日月目の笑い顔に、私は確信した。
「……好きかも。」
恋に落ちたことを。
「好きになったあ!?」
朝礼が終わり次第、友達のみっちゃんの席まで駆け足で向かう。
興奮冷めやらぬ状態で心境を伝えた私に。
あり得ない、という視線を向けてくる。
「惚れる要素あった?」
「あの笑顔とかもう超絶かっこいいじゃん!」
「私には全然分からん。」
「分かってもらったら困るの。」
出会いは突然だった。
会った瞬間、私は気付いた。
「白峰大学から来ました、八津波恋です。今日から3週間、よろしくお願いします。」
真っ直ぐ、凛とした声。
初夏を連想させる爽やかな空気に。
私は惹かれた。
「八津波先生の担当は国語だ。」
私たちの方を見て微笑む顔。
その三日月目の笑い顔に、私は確信した。
「……好きかも。」
恋に落ちたことを。
「好きになったあ!?」
朝礼が終わり次第、友達のみっちゃんの席まで駆け足で向かう。
興奮冷めやらぬ状態で心境を伝えた私に。
あり得ない、という視線を向けてくる。
「惚れる要素あった?」
「あの笑顔とかもう超絶かっこいいじゃん!」
「私には全然分からん。」
「分かってもらったら困るの。」
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