【完】雨恋〜雨上がりの空に恋をする〜
先生の隣に胸を張って並べるように。
だから今は、いったん保留にします。
この想いは、いったん置いておきます。
だから待ってて下さい。
先生のあとをすぐ追いかけます。
私も、先生みたいになりたいですから。
だからその時には、私の気持ち受け取って下さいね。
長期戦、どんとこいです。
だから、待っていてくださいね、先生。
雨はまだ上がらない。
外は土砂降りで、梅雨明けを感じさせない空模様。
私と先生の変わらない平行線の関係値。
でも、それでいい。
雨は上がらなくていい。
だって、先生は雨が好きだから。
私も雨が好きだから。
雨が上がる頃、私はまた恋をする。
先生に何度だって恋をする。
次出会う時、また恋をする。
八津波恋先生。
爽やかで真っ直ぐでいつだって真剣で。
三日月目の笑い顔が印象的な人。
私を名前で呼んでくれて、雨が好きな人。
そして、私の好きな人。
この心の雨が上がるのはきっと、次あなたに出会う時。
その時、きっと私の雨は上がる
。そして、虹がかかる。
あの時見た虹のように。
深く、濃く、鮮明な、刻まれるような虹が。
私の淡い恋心が、形をつくる時に。