COLORDAYS
「…………。何だこの状況!!」
30分の沈黙に耐えられなかったカナメは
怒りを現す。だがそんなサラは3人の存在を否定するかのようにただフェンスから景色を見下ろす。
「あの女俺達に見向きもしませんね〜」
「ほら〜カナメが怖い顔するから〜、顔面兵器だからお前!」
「誰が顔面兵器だこら!!お前らわざわざここに来た理由忘れてんじゃねーだろうな。」
ジュボッとZIPPOに火をつけて煙草を吹かす
「ここまでシカトされてたら神威の名に傷がつくぞ」
「その前にお前の体に傷がつくぜ?」
ナツキの素早い拳がカナメの顔面目掛けて飛ぶ。
それを一瞬で構えて拳を止める。
「って!!おいてめぇええ!!なにこの状況で俺に攻撃しちゃってんの!!」
「あ、暇なもんでつい…」
「ついじゃねんだよ!!!!仲間に手を出すってどーゆ神経してんだこら!!!!」
「ギャーギャーうるせーよお前ら。ほら、見られてんぞ?」
アズマの言葉に2人の視線がサラに向く
さっきまでのやり取りをただジッと見ていたサラにアズマは気づいていた。