COLORDAYS
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「で?お前中学は?」

「教えない」

「クソ…お前の好きなくいもんは!!」

「牛乳」

「そりゃ飲みもんだろうが!!」

こんな感じでカナメとサラの掛け合いが

屋上で行われている。

彼らは言った通り屋上で待っていたのだ。

「なんだなんだ〜、仲良しじゃんカナメ先輩もやりますね〜。ポンコツだと思ってたけどたまには役に立つんすね」

「誰がポンコツだ、それに先輩に言う言葉じゃねーぞ?もっと敬えクソが!!」

「きゃ〜こわーい。たすけてーサラっちー(棒)」



ナツキがサラの後ろに隠れて盾にするも
回り込まれてカナメとナツキの追いかけっこが始まった。

ボーーとその光景を見ていると
隣にアズマが座ってくる。

「馬鹿だろアイツら、でもあんな元気な奴らでも初めてあった時は手がつけられ無いほどおっかなかったんだぜ?」

「……」

「特にナツキなんて、話しかけようとした瞬間殴りかかってきてよ〜、それもすごい殺気で。ナツキの周りには再起不能の野郎共が倒れててさ〜、そんなアイツが今じゃ神威の中で可愛がられる存在でよ。あの若さですぐに幹部だぜ?」

ははっと2人を見ているアズマの目は優しくて、サラはそんな目に少し胸が痛む。

けどその痛みがなんなのか分からなく
アズマの優しい顔を不思議に見ていた。
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