君と僕の21日間
餃子のタレを探したが、見当たらなかったので、とりあえず醤油を垂らした。
餃子をひとつ口の中に放り込み、白いご飯を頬張っていると、玄関から物音が聞こえてきた。




「あれ?今起きたの?」



母親が買い物袋を下げて帰ってきた。

「おう。もう帰って来たの?」

「今日は午後休取ったのよー。ほらっ、今晩、コンサートに行くから。」

母親は、近所の人とアイドルのなんとかというグループのファンクラブに入っている。

そういえば3年ぶりにチケットが取れたと騒いでいた。
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