君と僕の21日間
確実に感じる身体の重みも、この焼ける暑さも、時々吹き抜ける風の冷たさも、すべてが現実だと思うけど、そう思わないように歩いた。


墓の入り口に着くと、とりあえず、新しい墓を探した。
暮石の色を見たら、だいたいどれが新しいかはすぐ分かる。

何十個と探しただろう。
新しい小さめの暮石と大きな古めの暮石が並んだ墓の前に来た。






榛名家





「これか。」


新しい墓には、小さく榛名美琴と刻まれていた。
ほぼ毎日通っているのだろう。
この暑さの中でも、花は水々しく輝いていた。




この場所から、LINEが届いたのは何故だったんだろう。




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