君と僕の21日間
後悔した。
彼女と付き合ったことを。
お通夜も告別式も、中学の同級生がみんな行ったのに、行けなかった。
涙すら出なくて、ただただ後悔した。
なんであの時、
告白されてしまったんだろう。
何もなければ、元クラスメイトの死を、純粋に悲しめたはずだ。
薄っすらとしかない記憶の中の彼女を想い、みんなと一緒に弔えたんだ。
悲しむことが出来ないのは、こんな形でいなくなった榛名のせいだ。
それなのに、
おばけとなってしまった彼女に対する答えはきまっていた。
「いいよ。」
だって、俺は、やっぱり付き合いたかったんだ。
本当の後悔は、彼女とちゃんと付き合えなかったことだ。