君と僕の21日間

後悔した。
彼女と付き合ったことを。

お通夜も告別式も、中学の同級生がみんな行ったのに、行けなかった。

涙すら出なくて、ただただ後悔した。


なんであの時、
告白されてしまったんだろう。

何もなければ、元クラスメイトの死を、純粋に悲しめたはずだ。

薄っすらとしかない記憶の中の彼女を想い、みんなと一緒に弔えたんだ。

悲しむことが出来ないのは、こんな形でいなくなった榛名のせいだ。








それなのに、
おばけとなってしまった彼女に対する答えはきまっていた。




「いいよ。」







だって、俺は、やっぱり付き合いたかったんだ。


本当の後悔は、彼女とちゃんと付き合えなかったことだ。



< 21 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop