君と僕の21日間
家に戻ると時間は15時30分過ぎだった。

母親はとっくに家を出たのだろう。じめっとした暑さが、リビングに篭っていた。


17時までまだ時間がある。

コンビニに寄ることを考えてもあと1時間くらいは余裕があった。

暑さですっかり湿ったTシャツを脱ぎ、ひとまずシャワーを浴びることにした。



冷たい水で火照った身体を冷やすと、今日見たモノが頭の中に鮮明に蘇ってきた。



「うわっ」


そうだ。俺、会ったんだ。榛名に。
墓の前で白いワンピース姿の彼女と久しぶりに話したんだ。



身体を吹き、タオルを巻いてリビングに戻ると、エアコンのおかげでちょうどよく冷え始めていた。

スマホを手に取り、榛名のアカウントへメッセージを送る。

書いては消し、書いては消しを繰り返した。

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