君と僕の21日間
初めての彼女が出来てちょっと優越感を感じつつも、クラス会のボーリング、カラオケ、ファミレスでは、いつもどおり友達とわいわいしながら楽しんだ。

目の端には、いつも榛名がいて、目が合うと必ず微笑んでくれた。

帰り道は、クラスメイト達にからかわれながらも、2人で帰ることが出来た。

「春休み何する?どっか行く?」

「あ、ごめん。
実は明日から家族旅行なんだ。」

「あーそうなんだ。いいね。どこ行くの?」

「イタリア」

「イタリア?すげー。セレブだな。」

「そんなんじゃないよ。高校合格のお祝いにパパ達が奮発したの。」

「へーいつまで?」

「4月5日?」

「え?めっちゃ行くじゃん!」

「そうなんだよね。パパは途中から参加なんだけど。
あっねえ、LINE交換しよっ!イタリアから写真送る!」

嬉しそうにポケットからスマートフォンを取り出した。スマホケースは、兎の耳が付いたものだ。
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