夜 の 蝶 ~ ふたつの顔を持つ女 ~
- 2年前
ー 夜の繁華街に響き渡る鈍い音
ドゴッ、ドスッ、ドンッ、ボコッ
(あ~~またか)
ここ最近繁華街は荒れている
この繁華街を取り締まるのが
麗華が総長をしている族の仕事.
その族の名を ー 華蝶(かちょう) ーという
麗華の通り名はバタフライ.
太ももには蝶の刺青があるのが特徴だ
『おい 、お前ら何してんだ』
麗華が問う
「あ?女?何なに俺らとやりたいの?」
男らのひとりはそう言うと麗華に近づく
『は?笑わせんな』
そう言うと麗華は華蝶の総長の証である
太ももに入った刺青を見せた
「おいっ、、まさかお前、、」
「や、やべえぞ、こいつ華蝶のバタフライだ」
「に、にげろ!!」
『ふざけんな、誰が逃がすか』
ドゴッ、バコッ、グォッ、ブシッ
(な〜んだ激弱じゃん)
『あんた大丈夫?』
「あ、あぁ、すまねえ」
『いーえ、じゃっ』
「おい、待てよ、、」
『……』
何も答えず無言で立ち止まった
「俺の名前は東堂昴。
お前の名前教えてくれねえか?」
『名乗るようなもんじゃないよ』
そう答えると麗華は
足早にその場を立ち去った