あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。
「多分な!多分!小学校は違うと思うけど。名前とか歳とかわからへん?」
「あー…それは…」
まだ情報がたりない。
あの子について知りたいと思ってから、一度も会えていないのだから。
「うーん、まぁなんか分かったら言って!こっちも調べとくから」
「おー。ありがとな」
その会話が終わった頃、ようやく皆が集まり出して、授業が始まった。
もちろん、俺は今日も十一時まで残る予定。