あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。

不本意な未来



この前、翔琉に言われ、歌手のオーディションを受けることになった。

ハッキリ言うと、私は歌手になりたいわけじゃない。
ただ、翔琉があんなに懲りずに説得してきたから、私も洗脳されてしまったのだろう。
でも、後悔しているのとは少し違う。
ほとんど翔琉の言った通りだと思ったし、最終決めたのは自分だったから。

私は一ヶ月後に控えたオーディションのために、選曲した歌を毎日家で練習した。
< 183 / 240 >

この作品をシェア

pagetop