あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。
不本意な未来
この前、翔琉に言われ、歌手のオーディションを受けることになった。
ハッキリ言うと、私は歌手になりたいわけじゃない。
ただ、翔琉があんなに懲りずに説得してきたから、私も洗脳されてしまったのだろう。
でも、後悔しているのとは少し違う。
ほとんど翔琉の言った通りだと思ったし、最終決めたのは自分だったから。
私は一ヶ月後に控えたオーディションのために、選曲した歌を毎日家で練習した。