あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。
***
「あ!お姉ちゃんおかえり!どうやった……」
「光希……」
海光と翔琉が出迎えてくれたのを素通りして、階段を上がり部屋に閉じこもった。
私から言わなくたって、千佳さんが伝えてくれるだろう。
私は部屋の隅に小さく座り込み、ぎゅっと膝を抱えた。
…わからない。この気持ちが。
ただモヤモヤして、苦しくて、イライラして、悲しい。
家族を失った時の痛みとはまた違う。
一次審査通過の時の喜びとも違う。
でも、一人になった瞬間、涙がこぼれ落ちてきた。
わけのわからない感情に襲われて、より強く苦しいほどに小さくなる。
「あ!お姉ちゃんおかえり!どうやった……」
「光希……」
海光と翔琉が出迎えてくれたのを素通りして、階段を上がり部屋に閉じこもった。
私から言わなくたって、千佳さんが伝えてくれるだろう。
私は部屋の隅に小さく座り込み、ぎゅっと膝を抱えた。
…わからない。この気持ちが。
ただモヤモヤして、苦しくて、イライラして、悲しい。
家族を失った時の痛みとはまた違う。
一次審査通過の時の喜びとも違う。
でも、一人になった瞬間、涙がこぼれ落ちてきた。
わけのわからない感情に襲われて、より強く苦しいほどに小さくなる。