あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。
何度かショートパンツを履いて外に出たが、オーディションに履いていくかは迷っていた。
いくら平等社会となってきた今も、これによって、落とされる可能性は無きにしも非ずだから。
でも、ありのままの私を受け入れてもらいたい。
もう隠し続けていくことに疲れた。
もし、この姿の私が受け入れてもらえないのなら、その常識を変えるためにまた走り出そう。
何度だって突き進もう。
電車に揺られるうちに、高いビルやたくさんの人、建物が増えてきた。
狭い世界と考えていたここも、考え方を変えてみる。
技術の発展したこの場のおかげで、人々は過ごしやすくなった。
利便性はピカイチの世界。
そう思うと、都会でも田舎でもどこでも綺麗に見えてくる。
固定観念に囚われてはいけないなと改めて気付かされた。