あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。




…─────真っ暗な闇の世界




閉じこもった雨雲の中




苦しくて 息ができなくて




たまらず顔を上げてみる




無数の光が差し込んでいた




太陽が私を照らしていた




何故気づかなかったのだろう





ここから出ることを



怯える必要なんてなかったのに







─────陽の光に連れ出され


生きる幸せを知った





気づいたんだ



信じていれば、必ず空に近づくこと




立ち止まっても



遠回りしてもいいと







ただ 空に背を向けないで




羽ばたくことを



恐れないで






──────いつか私は虹となる





あなたの心にかける橋となる





やがて空にのびる虹の橋の上を




手を繋いで



歩き進もう─────…






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