【完】スノードロップ ~希望~
……そんなこと言われたら、泣いちゃうじゃん

今まで、我慢してたのに……

「……いいの?」

「私に泣かないで、誰に泣くの?」

「……ごめん」

ギュッ

私は思わず、菜々美に抱き着いてしまった

「……うっ……ううっ……なんで……こんなことに……なっちゃったの?……グスッ……なんで……なんで……」

「柚季……」

ガチャッ

すると、急に扉が開いた

「!」

「あっ!やっぱり、柚季と菜々美じゃん」

「悠真!」

ビクッ!

あっ

体が拒絶反応を起こしてる

余命のこと、知られたくないから

「2人で何してんの?」

「さっさと出てってよ!あんたには、関係ない!」

「教えろよ」

「教えない」

「なんでだよ」

「2人共、やめっ!」



「ゴホッゴホッゴホッ!!」

「!柚季!」

「ゴホッゴホッ……大丈……夫……」

「柚季、帰ろう」

「……うん」

「じゃーね、悠真。行こう」

「あっ、おい!待て!」

「誰が聞くもんですか」

私と菜々美は、悠真を押し切って、カラオケを出た
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