【完】スノードロップ ~希望~
私たち4人は、どの学校に行っても目立つ

イケメン男子、奏多と悠真、美女の菜々美、そして、平凡の私

私たちの繫がりは、幼なじみ

私を抜いた、他の3人はすごくモテる

それに、頭もいいしね

私には取り柄がないから、3人に共通するのは幼なじみだけ

「ねぇ、柚季。今日、遊ばない?」

「ごめん。今日、検査なの」

「そっか……。ついて行っていい?」

「もちろん。逆についてきて」

「いいよ」

「やった~。今日1人だったから、ちょっと嫌だったんだよねー」

「私も暇だったし……。丁度、よかった」

「そっかー」

「で。体、大丈夫なの?」

「うん、今の所は。でもいつ来るか、わかんない」

「そう……」

「……暗い話は、やめよっ!ほらっ、入学式だよ」

「……うん」

「あの……」

「はい」

「これ、落としましたよ」

「あっ、ありがとうございます」

あれ?

どこかで見た顔……

「あー!彼女、茂神優衣 Mogami Yui だよ」

「えっ!?茂神優衣って、茂神さん!?」

「そうだよ。あの神社の娘」

茂神さんは、茂神神社の娘さんで、巫女さんをやっている

中学の時、一緒だった

茂神さんとは話したことないけど、不思議な人だから名前は憶えてた

まぁ、生徒会長だったから、当たり前だけど

「ほら、新入生代表。行かなくていいの?」

「めんどくさい……。まぁ、行くか」

「行ってら。しっかり見とくよ」

「やめてね。見つけたら、片目つぶってあげる」

「はいはい。わかったから、さっさと行く」

「行ってきまーす」

なんか、緊張する

……よしっ!

頑張るぞっ!
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