【完】スノードロップ ~希望~
「……さすが、学年主席。頭がいいわね。そうよ。私には目的がある」

「何?」

「その前に、早く誰か呼ばないとあなた、本当に死ぬわよ」

「どういうこと?」

「悪いけど、今切ったのは体に必要な点滴の方」

「!?」

「薬、切れるわよ?」

あっ。

やばい。

心臓が動かなくなっていく感覚が襲う。

……視界が……。

「ごめんなさいね。私、どうしてもあなたに死んでほしくって」

「……」

バタッ

何か言おうとしたけど、倒れてしまった。

「ま……って……」

「後のことは任せておいて」

……意識が……。

「!?柚季ちゃん!」

この後、私は1時間に及ぶ処置を受け、一命をとりとめた。

なぜ茂神さんが私を殺そうとしたのか。

それを知るのは、そう遠くない未来だった。
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