【完】スノードロップ ~希望~
この思いを誰かにぶつけるのが怖かった。
周りに迷惑をかける。
どう足掻いても、逃れられない未来。
怖い。
それだけだった。
それから数時間、奏多の腕の中で泣き続けた。
声を上げて、今まで溜めていた思いを全て吐き出すかのように、たくさん泣いた。
泣き切ると、私の心は楽になった。
「……ごめんね、奏多。こんなこと言って。服……汚しちゃったね」
「いいよ」
奏多は私を離して、優しく微笑んでくれる。
「……私、決めた」
「?」
泣き続けている間、決めたことを奏多に話した。
「生きれるところまで、精一杯生きる」
少し切なそうな顔をしてから、奏多は言った。
「……じゃあ、約束」
そう言って、私に小指を出してきた。
「……うん!」
私も小指を出して、指切りをした。
精一杯、生きる。
後悔はしない。
だって、奏多と約束したから……。
周りに迷惑をかける。
どう足掻いても、逃れられない未来。
怖い。
それだけだった。
それから数時間、奏多の腕の中で泣き続けた。
声を上げて、今まで溜めていた思いを全て吐き出すかのように、たくさん泣いた。
泣き切ると、私の心は楽になった。
「……ごめんね、奏多。こんなこと言って。服……汚しちゃったね」
「いいよ」
奏多は私を離して、優しく微笑んでくれる。
「……私、決めた」
「?」
泣き続けている間、決めたことを奏多に話した。
「生きれるところまで、精一杯生きる」
少し切なそうな顔をしてから、奏多は言った。
「……じゃあ、約束」
そう言って、私に小指を出してきた。
「……うん!」
私も小指を出して、指切りをした。
精一杯、生きる。
後悔はしない。
だって、奏多と約束したから……。