恋にはならないわたしたち


「・・・は?」


「ほな!」


昨日着ていた一張羅のワンピースは床に脱ぎ捨てられているのがさっき見えた。

ベッドから下りて服までダッシュしようと身体の向きを変えたら後ろから羽交い締めにされた。


「なかったことにしようとか甘い」



瑞穂の背中に三池の硬い胸が密着し、胸と腹に回された長い腕に囚われる。



「覚えてないとか男の沽券に関わるし」



耳の後ろで囁かれ、ちゅうっと吸い付かれる。



「ひゃっっ!」



瑞穂の胸の辺りで不埒な大きな手が動きだした。



「みっ、三池?」



「しっかり思い出してオレの貞操を奪った責任取って貰うから」



それ、女のセリフーーーーーーーーっ!


瑞穂の反論は全て三池に飲み込まれ、再びベッドに沈められたのだった。
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