恋にはならないわたしたち


「二次会!わたし最後まで幹事の仕事を全うしてない!あああっ、やっぱりメッセージがいっぱいーー!未読スルーとか!」


瑞穂がスマホを操作するのを不機嫌に見ていた三池がスマホをひょいと取り上げた。



『都合の良い日を教えて。食事でもしながら最終的な会計報告もしたいし』



「けっ」と三池が吐き捨て、何かスマホを操作して瑞穂に投げて返した。




『会う必要なし。メール添付で十分』




「ちょっと三池!何を勝手にーーー!いやぁっ既読ついた、ヤバいーーーんむっ?」




三池が瑞穂の頬を両手で包み、性急に唇を重ねてくる。


強弱をつけて、角度をかえて何度も何度も、音をさせて。


瑞穂の顎に親指がかけられ、少し力を入れて下に引かれると自然に唇に隙間が空き、そこから三池の舌が忍びこむ。



丁寧に歯列をなぞられ、舌が絡められる。



濃厚なキスに瑞穂の腰が砕けた。



くったりと力が抜けて三池に体重を預ける。

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