恋にはならないわたしたち


「涌井に会うの禁止やから」


「なんで?涌井くん、いい人やよ?」


「わかり易くいい人なんて下心有りに決まってるやろ。アホか、お前は」






言葉は悪いのに抱き込まれた三池の腕の中は温かい。


瑞穂限定の甘さ。


想いは届かない、双方向の恋にはならない、身分不相応な相手だと思っていた。




三池の腕の中で顔を上げると見たことがないような熱のこもった視線にぶつかる。



「三池、大好き」



瑞穂はずっと言えなかった言葉をやっと口にして、満足してまた、瑞穂だけの場所になったその場所に顔を埋めた。



< 43 / 43 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:478

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ご利益チョコレート
saddy/著

総文字数/15,888

恋愛(オフィスラブ)38ページ

表紙を見る
よくばりな恋     〜宝物〜
saddy/著

総文字数/17,565

恋愛(オフィスラブ)38ページ

表紙を見る
嘘つきスノウ     〜上司は初恋の人でした〜
saddy/著

総文字数/63,612

恋愛(純愛)153ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop