裏切りからの戦い
あのあと、私はどうやって倉庫を出たのか、覚えてない。
でも、ひとつだけ。覚えてるとすれば、あのあとみんなの前で 嶺二が言った言葉。
『おい!これからは俺が総長だ!
前総長は、姫 を怪我させ、侮辱させたためめ降りた!
これからは、おれについてこいっ!』
嶺二の言葉にポカンとしてる、下っ端の奴らがほとんどだった、
だが、それは瞬く間に軽蔑の視線へと変わった。
あぁ、信頼ってこんなもんなんだな。
誰も信じてくれない。
私が今までしてきたことは、何だったんだろう。
私は、いたたまれなくなり、倉庫を飛びだした。