私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
まっすぐ向かったベッドに下ろされたかと思うと、すぐに押し倒される。
何度も重なる口づけに頭がふわふわしてきた。
「琴音、ごめんな」
突然の謝罪の言葉に閉じていた目を開ける。季龍さんの顔は、見たこともないほど後悔の色、1色に染まっていた。
名前を呼ぼうとした口はすぐに塞がれる。
「お前を巻き込むことばっかだ」
「守るつもりが守られてばっかで」
「ほんとに…だっせぇ」
一方的に告げられる言葉は、弱音ばかりで季龍さんらしくない。
そうさせたのは、私のせい?
「琴音」
そんな顔をさせたのは、私のせいですか?
「…季龍さん」
ピクリと季龍さんの肩が揺れる。
伸ばした手は簡単に季龍さんを抱き締められて、無抵抗な季龍さんを引き寄せるのは簡単だった。