私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「ほぉ…」

「お似合いですよ。琴葉さん」

…は、恥ずかしいからやめてほしい。

肩袖のないタイプのドレスは、胸辺りを中心に裾に向かうにつれて桃色の色合いが濃くなる。髪は流すようにみつ編みにされてる。

ドレスはすごいキレイなんだけど、なんだけど…。自分が着せられてる感がすごすぎて今すぐ穴に入りたい。

源之助さんと田部さんは誉めてくれるけど、お世辞を言われてるようにしか聞こえないよ。

「表に車を待たせとる。いっておいで琴葉ちゃん」

「ッもう行くんですか!?」

心の準備もなにもできてないんだけどな…。

田部さんに薄い上着…上着と言っていいのかな。ベールのような生地のそれを羽織ると濃い桃色の印象も和らいだ。そして、導かれるままに玄関の方に向かう。

それにしても、歩きにくい…。

裾が踵よりも長いせいで引きずっちゃってるから誤ってドレスを踏んづけそうで本当に怖い。

こんな高価そうなドレスに何かあったら責任とれないよぅ…。
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