私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
後片付けを終え、朝食を済ませるとまた部屋に戻る。
中身が空になった胃ろうを片付け、琴音を抱き上げて部屋を出る。
以前は琴音が使っていた部屋。今は俺が琴音から離れるときに限って使うその部屋の襖を開くと、当番だと言っていた奏多が布団の準備を終えていた。
「頼む」
「はい。目覚めたらすぐにお呼びします」
「あぁ」
琴音に布団がかけられたのを見て、その部屋から出る。
琴音の世話をしやすいように俺の部屋に琴音を移した。寒さに凍えていた琴音を横に寝かしつけて以降、それが定着してしまったせいもある。
だが、琴音を傍に感じられる状況に、どんな便利な機械を入れようと俺自身が離さなくなっていた。