私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

琴音から離れると少しだけ落ち着かなくなる。

常に傍にいるせいで感覚がおかしくなってるのかもしれない。

それでも、仕事はこなさなくてはいけない。待ち構えていた信洋に従って仕事を処理していく。それでもいつも昼頃には片がつく。

それが終わって昼をとり、場所を屋敷の隅にある道場に移す。

「若、お願いします」

「それは俺の台詞だ。…青海、頼む」

「っはい!」

あの事件があって以降、毎日行っている戦闘訓練。青海を基本に、森末や幹部連中とも組手をする。

俺は喧嘩慣れはある程度しているものの、組としての戦いに慣れているわけではない。

それに気づいたのは苦肉にもあの事件が起こってからだった。

それからは毎日こうして青海たちと稽古を行う。初めは1対1。複数戦、そして守りながら戦う戦闘術。
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