私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

守るために。約束を、今度こそ守るために。

もう2度と失わないために。

俺が強くならなくてはいけない。もう、後悔しないために。

「若、右ががら空きだっ!」

「遠慮はするなと言っただろ!!」

「オッス!」

直後に左の脇に思い衝撃が走る。気づけば床に転がっていた。

遠慮されたら意味がない。だからって自分に隙があればそもそも意味もない。

手をついて立ち上がる。休んでる暇なんかねぇ。地についた分だけ死んだと思え。

それが、俺が生きて行かなきゃいけない世界だろ!

「青海、忠告はいらねぇ。もう1回だ」

「分かった。容赦はしない!」

拳を握りしめた青海を睨む。こんなところで屈するわけにはいかねぇ。

だから、諦めるわけにはいかねぇんだ!!
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