私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

でも、今回ばかりは別。

少しだけでも戦力を上げるために、私と1番背格好が似ている暁くんが選ばれた。

だから、私は“琴音”に、琴音の使用人は暁くんに変装してここに来た。自由に動けるのが、たった2人だから…。

でも…。

暁くんは、人を、殺めたことがない。

「っはぁ、っはぁ…」

ゆっくりと銃を降ろした暁くんは、倒れた男を見つめてる。自分が初めて敵意を抱いて倒した男を。

…ごめんね、暁くん。

「暁くん、大丈夫だよ」

「は…?」

「その銃は、実弾じゃない」

「…え?」
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