私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
「お、やっぱ王子様が選んだだけあるねー」
「ッ!!?」
耳元で呟かされた声に驚いて振り返ると、いつのまにか入ってきていた奏太さんと視線が重なる。
…いつからここに?思わず疑いの目を向けると、ニヤリと笑みを返される。
「お姫様、スタイルいいよね」
「え?……ッえ!!?」
ま、まさか見られてた?
顔が熱くなっていくのを自覚していると、奏太さんに背後から迫る2人の影に今度は青ざめたのを自覚した。
そんな私の表情に首をかしげた奏太さんだけど、自身の両肩に乗った重みと、殺気に体を硬直させた。
「奏太、何してんの?」
「俺の娘に何しやがった?あぁ?」
奏多さんと平沢さんの極寒の笑みに思わず背筋に悪寒が走り抜ける。それを向けられている奏太さんは冷や汗をダラダラと流して、すっかり萎縮していた。